「理化学研究所 計算科学研究センター」へ、コンピュータ・サイエンス部の部員6名で行ってきました。 

 

 

理化学研究所計算科学研究センターとは

 

「理化学研究所」をご存知でしょうか? 兵庫県神戸市にある国内唯一の自然科学系総合研究所です。理化学研究所は基礎研究から応用研究まで行われており、『リケン』の「ノンオイルドレッシング「わかめスープ」「だしの素」など、CMで一度はその名を聞いたことがあると思います。その商品一つ一つに実は理化学研究所の研究成果が使われています。最先端の研究をされていますが意外と身近な存在です。
さらにここには、かの有名なスーパーコンピュータ『京』があります。これも神戸市にある理化学研究所計算科学研究センターの施設の一つです。今回は「京」が一般公開されているので見学に行ってきました。

 

 

 

 

いざ見学へ

 

目的の施設は神戸の三ノ宮駅から電車で15分。最寄り駅の京コンピュータ前駅から歩いて5分のところにあります。

予定より早く到着したために、1Fフロアの展示ブースを見学して回ります。
最新の科学技術に興味津々の生徒たち。もともとITに興味を持っている生徒にとって魅力が溢れています。サーバー内に興味を持つ生徒も。

 

 

 

スーパーコンピュータ京を前にして

 

まずシアタールームで『京』に関する動画を観ます。
スパコン『京』の性能、活用方法、将来の展望を詳しい説明がなされました。またポスト『京』という新しいスパコンを稼働する計画など。生徒たちにとって新しい発見ばかりです。
動画が終わると、サーバールームの見学です。スクリーンが上がるとそこには。

 

 

あまりの迫力に魅入られる部員達です。
その後、施設内を見学して回ります。

 

  

 

 

見学を終えて

 

生徒に感想を聞きました。
「あまりIT系の職業に興味がなかったが、新しい事を知って少し興味が湧いた。良い経験が出来たと思う」
「ポスト京が完成したらもう一度見学に来たい」
「パソコンを組み立てたくなった」
知的好奇心が刺激されたようです。この経験を通して新たな価値観、目標ができました。

 

  

 

 

最後に

 

今回見学させていただいたスパコン京は現在、分子の構造最適化シミュレーション、車の空気の流れを可視化する風洞実験のシミュレーション、薬品とタンパク質の合成のシミュレーション等を計算しています。私たちの便利な生活を支えるために必要不可欠な道具、それがスパコン京です。

そして、2019年8月、スパコン京は稼働を停止します。2021年からはポスト京が稼働する計画です。ポスト京は現存のスパコンの100倍の性能になると言われています。現在一年かかる計算が4日で終わることになります。ますます、私たちの生活は豊かになっていくでしょう。

今回の見学を通して、私たちの生活を支える最先端の技術を感じることが出来ました。

貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

 

 

[参考]【理化学研究所計算科学研究センター】 https://www.r-ccs.riken.jp/jp/